震災復興橋梁図面とは
震災復興橋梁図面とは、関東大震災後の復興事業で架設・改架された16橋の設計図面197葉で、中央区登録の区民有形文化財です。橋そのものではなく、平面図や構造図から東京の橋づくりを追える歴史資料です。
関東大震災後、都市を造り直した記録
1923年(大正12年)9月1日の関東大震災では、建物だけでなく道路・橋・鉄道・上下水道などの都市基盤も大きな被害を受けました。帝都復興院や後継の復興局、東京府、東京市が進めたのは、街路や橋、公園などを一体で整える復興事業でした。
昭和初期までに架設・改架された震災復興橋梁は425橋。そのうち、旧日本橋区と旧京橋区に架けられたのは103橋に上ります。単に壊れた橋を元へ戻すのではなく、耐震性・耐火性と街並みに合わせた意匠を備える都市再設計の一部だったのです。
16橋を197葉で読み解く
登録図面の対象は、豊海橋・久安橋・弾正橋・南高橋・三吉橋・亀井橋・千代橋の現存7橋、架け替え前の亀島橋・新亀島橋、河川の埋め立てで廃橋となった稲荷橋・中洲橋・備前橋・暁橋・堺橋・八通八橋・佃橋の計16橋。
16橋に対して図面が197葉あるのは、一つの橋にも平面図や構造図など複数の設計資料があるため。完成した姿だけでなく、橋をどう組み立てるかまで確認できる点に価値があります。
日本橋トピック♪図面には橋だけでなく、技術者の名前も残る
手書きの原図には、設計に携わった復興局や東京市の技術者名も記されています。橋の形を眺める資料にとどまらず、誰が復興の設計を担ったかまで追えるところが、土木史料としての面白さといえるでしょう。
震災復興橋梁図面に関するよくある質問
- 震災復興橋梁図面は197橋分の資料ですか?
- いいえ。対象は16橋で、図面の合計が197葉です。一つの橋について平面図や構造図など複数の資料が残ります。
- 図面の16橋はすべて残っていますか?
- 16橋の内訳は、現存する7橋、架け替え前の2橋、河川の埋め立てで廃橋となった7橋です。豊海橋は現存7橋の一つに含まれます。

